「人混み」と「混雑」。
この違い、まぎらわしいですよね…。
確かに、使い方は同じような…。
「ゴールデンウイークはなるべく人混みを避けて楽しみたい」
「ゴールデンウイークはなるべく混雑を避けて楽しみたい」
というように、どちらも同じ意味に感じます…。
違いはあるのだろうか…??
ということで、この2つの言葉の意味を徹底的に分析してみましたよ!
実は、「人混み」と「混雑」には決定的な違いがありました!
本記事では、「人混み」と「混雑」の意味の違いと使い分けについて、具体例でわかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
1.「人混み」と「混雑」の意味の違い!
まずは、「人混み」と「混雑」の意味の違いを端的にお伝えします。
「混雑」とは、たくさんの人や物が込み合うこと。
一言であらわすと、こういった違いです。
それでは、さらに詳しく紐解いていきますね。
①「人混み」の意味とは!
「人混み」は、たくさんの人が込み合うことです。
つまり、込み合う対象が「人」だけということ。
特に、大勢が規律正しくしている状態よりは、無秩序にごった返している状況を指します。
たとえば、「開始までまだ時間があるが、イベント会場の人混みが凄い!」といった使い方をします。
この場合は、人がごった返しているということ。
座席に着席しているわけでもなく、整列しているという意味でもありません。
②「混雑」の意味とは!
「混雑」は、たくさんの人や物が込み合うことです。
「人混み」は「人」だけでしたが、「混雑」は「人」の他に「物」も対象になるということがポイント。
そして「混雑」も、「人混み」と同様に無秩序にごった返している状況を指します。
ちなみに、「人」に関しては「人混み」と同じ場面で使うことが可能。
ですから、前項の例文の「人混み」を「混雑」に置き換えることができます。
「開始までまだ時間があるが、イベント会場の混雑が凄い!」ということで、違和感がありません。
「人」以外の場合の使い方は、以下のとおりです。
「駐車場が、もの凄く混雑している」
「電気配線の混雑を軽減したい」
上の例文は「車」が、下の例文は「電気配線」が込み合っているということ。
③「人混み」と「混雑」の違いを整理!
それでは、ここで一度「人混み」と「混雑」の違いを整理します。
たくさんの人が込み合うのが「人混み」。
たくさんの人や物が込み合うのが「混雑」。
どちらも、主に無秩序にごった返している状況を指しています。
2.「人混み」と「混雑」の辞書での意味!
続いて、辞書による「人混み」と「混雑」の意味がどうなっているのか確認していきます。
①「人混み」の辞書での意味!
【人混み】
・人がたくさんいて込み合っていること。また、その場所。 「―にまぎれこむ」
引用元:大辞林 第三版
説明したとおりの内容です。
ちなみに、「人混み」は「人込み」とも書きますが、意味はどちらも同じですよ。
②「混雑」の辞書での意味!
【混雑】
・多くの人や物が秩序なく入りまじってこみ合うこと。ごった返すこと。「会場が―する」
引用元:旺文社国語辞典
説明どおりですね。
3.「人混み」と「混雑」の使い方!
次に、「人混み」と「混雑」の使い方を例文で紹介します。
①「人混み」の使い方!
・人混みを避けて、食事もなるべくホテルの部屋で取ろうと思います。
・人混みを避けたアウトドアのニーズが高まっている。
・人混みの中に見慣れたジャージー姿の指揮官を発見。
・上京してくると、人混みになかなか慣れることができない。
②「混雑」の使い方!
・通勤ラッシュや土日の飲食店の混雑ぶりには辟易する。
・駐車場が東京都内などから乗り入れるマイカーで混雑している。
・1カ所の送電線に電気が集中し混雑すると、広範囲の系統に影響しがちです。
・都内で比較的混雑の少ない初詣スポットをご紹介します。
4.「人混み」や「混雑」には似た意味の言葉がたくさんある!
「人混み」や「混雑」には似た意味の言葉がたくさんありますよ。
下の関連記事も、覗いてみてください。
ぜひ、参考にしてみてくださいね。
まとめ
以上が、「人混み」と「混雑」の意味の違いと使い分けについてでした。
「人混み」は、たくさんの人が込み合うこと。
「混雑」は、たくさんの人や物が込み合うこと。
「人混み」は「人」だけ、「混雑」は「人」と「物」が対象です。