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「態度」と「行動」の違い!わかりやすく徹底解説するよ!

更新日:

 
「態度」と「行動」。

これ、まぎらわしいですよね…。

正直、自分も違いがよくわかっていませんでした。
 
 
「真剣に向き合い、話し合うための態度」

「真剣に向き合い、話し合うための行動」

といった具合に、「態度」と「行動」を入れかえても違和感がありません。

しかも、何が違うのかがよくわかりませんよね…。
 
 
ですがこの「話し合うための態度」と「話し合うための行動」では、することが全く違います。

ということで、この2つの言葉の意味を徹底的に分析してみましたよ!
 
 
本記事では、「態度」と「行動」の意味の違いと使い分けについて、わかりやすく解説していきます。

かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
 

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1.「態度」と「行動」の意味の違い!

最初に、「態度」と「行動」の意味の違いを簡潔にお伝えします。

「態度」とは、心の動きが表面に現れることで、そぶりや挙動ともいう。

ただし、「態度」には心構えという意味もあります。

「行動」とは、自分の意志で何かを行うこと。

 
簡単に言うと、こういった違いになります。

それでは、さらに詳細に紐解いていきますね。
 

①「態度」と「行動」の違いは意識!

「態度」は心の動きが無意識に現れるものであるのに対し、「行動」は意識的に何かを行うことです。

無意識か意識するかの違いですね。
 
 
たとえば、下の例。

「徹夜明けの彼は、授業中に眠そうな態度をとったことを指摘された」

眠い時は、無意識に表情に出たり、あくびをしたりしますよね…。

これが、「態度」ということ。
 
 
 
一方の「行動」の例は以下のとおりです。

「徹夜明けだった彼が、眠気をこらえ真剣にノートをとる行動を見習いたい」

意識的にノートをとるという行為をしています。

自分の意志で何かをすること、これが「行動」ですね。

受験勉強
 

②「態度」と「行動」の動きの違い!

「行動」は何かをするということで、必ず動作があります

つまり、必ず「動く」ということですね。
 
 
 
一方の「態度」は、必ず動作があるとは限りません

前の項目でも触れましたが、たとえば「表情」も「態度」の一つ。

厳密には顔の筋肉が動いているともいえますが…、実際に「表情」は「動き」とは言えませんよね…。
 
 
また、「態度」は「そぶり」に言い換えることができますが、たとえば「よそよそしいそぶり」といった使い方をします。

「よそよそしいそぶり」とは、親しみを示さず愛想がないこと。

ですから、「具体的にこういった動き」というものではないのですね。

よそよそしい
 

③「態度」には「物理的」「精神的」の2種類の意味が!

実は、ここまでで説明した「態度」とは、物理的な意味での「態度」。
 
 
しかし、「態度」には精神的な意味もあるのです。

それは、ある事に応じる構え方、心構えといった意味
 
 
「決心した彼は、強硬な態度で論戦にいどむ」

こういった使い方をする「態度」ですね。
 
 
この「態度」は、「気構え」や「心構え」に言い換えることができます。

そして、精神的な意味での「態度」は、物理的に実際に目に見えるものではないということですね。

ちなみに、精神的な意味での「態度」の場合は必ず意識的です。

ハート
 

④「態度」と「行動」の違いを整理!

それでは、ここで一度「態度」と「行動」の違いを整理します。
 
 
物理的な意味での「態度」は、心の動きが表面に現れること

精神的な意味での「態度」は、心構えのこと
 
 
動揺したり焦ったりする動きが物理的な「態度」で無意識、何かにのぞむ時の心構えが精神的な「態度」で意識的

「無意識」と「意識的」がゴチャゴチャにされることが多く、まぎらわしい部分です。
 
 
「それが人に教えてもらう態度か!!」と怒られた場合に、物理的な表情が悪いのか、精神的な心構えが悪いのか、どっちの態度かはよくわかりません…。
 
 
そして、「行動」は自分の意志で何かを行うこと、意識的に何かをしようと動くことです。
 

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2.「態度」と「行動」の辞書での意味!

続いて、辞書による「態度」と「行動」の意味がどうなっているのか確認していきます。
 

①「態度」の辞書での意味!

【態度】

①人や物事に対しての心の動きが、表に現れたもの。身振り。そぶり。挙動。「落ち着いた―をとる」

②事に応じる構え方。身構え。心構え。「強硬な―」「―を決める」

引用元:旺文社国語辞典

意味①の「態度」は物理的、意味②の「態度」は精神的です。

説明したとおりの内容ですね。

動揺
 

②「行動」の辞書での意味!

【行動】

・何かを行うこと。体を動かして何かをすること。「―に移す」「機敏に―する」

引用元:旺文社国語辞典

意識的にする動作ということですね。
 

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3.「態度」と「行動」の使い方!

次に、「態度」と「行動」の使い方を例文で紹介します。
 

①「態度」の使い方!

・大事な仕事があるのに飲み過ぎるとは…態度をあらためるべき。(精神的)

・真剣に覚える気持ちが見えないし、そんな態度ではこっちの気が失せる。(精神的)

・相当悩んだが、ついに態度を決める。(精神的)

・嘘をついているのは態度に出るし一目瞭然。(物理的)

・自分の挨拶の順番が近づき緊張が態度にあらわれる。(物理的)
 

②「行動」の使い方!

・口では立派なことを言うが全く行動が伴っていない。

・彼の行動力には本当に感心してしまう。

・団体行動は個人が勝手なことをしないことが大切。

・旅行に伴い行動計画を策定する。

・当社の行動規範を参考にしてほしい。

サラリーマン
 

4.「態度」や「行動」には似た意味の言葉がたくさんある!

「態度」や「行動」には似た意味の言葉がたくさんありますよ。

下の関連記事も、覗いてみてください。

「姿勢」と「態度」の違いを解説!実は意外な差があったよ!

「活動」と「行動」の違いを解説!似ているようで意外な差が!

 
ぜひ、参考にしてみてくださいね。
 

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まとめ

以上が、「態度」と「行動」の意味の違いと使い分けについてでした。
 
 
物理的な意味での「態度」は心の動きが表面に現れることで、精神的な意味での「態度」は心構えのことです。

物理的な「態度」は無意識で、精神的な「態度」は意識的というところが、まぎらわしい部分でポイント。
 
 
「行動」は何かを行うことです。

つまり、意識的に何かをしようと動くことですね。

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