最近は、パソコンの普及によって、漢字を手で書く機会が減りました…。
手書きの機会が減ることで、スムーズに書けない漢字が増えたような…。
画数が多い難しい漢字は特に…。
たとえば、「薩摩芋」や「薩摩揚げ」といった使い方をする「薩摩」という漢字もその一つ。
「薩摩」の「薩」も「摩」も、かなり複雑です…。
この「薩摩」…しっかりと覚えてしまう方法はないものか…?
大丈夫!語呂合わせを使えば良いのです!
ということで、本記事では「薩摩」の漢字の覚え方について、わかりやすく解説していきます。
また、「薩摩」の「薩」は「文」と「立(産)」のどっちが正解なのか、についても説明しますよ。
1.「薩摩」の漢字の覚え方!
「薩摩」の漢字を覚えるには、「文」と「立(産)」のどっちが正しいのかをハッキリさせる必要がありますが…。
実は、「薩摩」の「薩」は「文」と「立(産)」、どちらも正解です。
その正しい理由については、後半の項目で詳しく解説しますね。
ということで、最初は「薩」の「文」の方の漢字の覚え方から。
この「薩」は、最上段が「草かんむり」で左に「こざと」…。
そして、右側は漢字の「文」、漢数字の「一」、カタカナの「ノ」と「生」という漢字で構成されています。
この、「草」「こざと」「文」「一」「ノ」「生」をまとめて語呂合わせしたのが下。
「薩摩藩、草深い小里で、文学一本ノ生き方」
「さつまはん、くさぶかいこざとで、ぶんがくいっぽんのいきかた」
続いて、「薩」の「立(産)」の方の覚え方です。
最初の「文」の「薩」との違いは、「文」が「立」になっているところです。
また、「立」に変わったことから、漢数字の「一」が「立」の下の棒とタブっていることも違いの一つ。
ということで、漢字のパーツは「草」「こざと」「立」「ノ」「生」です。
これを下のように語呂合わせしました。
「薩摩藩、草深い小里で、立ってノ生き方」
「さつまはん、くさぶかいこざとで、たってのいきかた」
最後は、「薩摩」の「摩」の覚え方。
「薩摩」の「摩」は、植物の「麻(あさ)」という字と「手」という字の組み合わせです。
この「麻(あさ)」と「手」を合わせて語呂合わせしたのが下の文章。
「麻を手で刈る、薩摩の摩」
「あさをてでかる、さつまのま」
2.「薩摩」の漢字を拡大!正しいのは「産」?
「薩摩」の「薩」は、「文」と「立(産)」、どちらも正解であることは先にお伝えしましたが…。
その理由と、パソコンでの使い分け方法を説明しますね。
「薩」の「文」と「立(産)」は、現在でも両方普通に使われる漢字であって、一方が「正字」でもう一方が「旧字」ということではありません。
また、どちらが「正字」でどちらが「異体字」かということも実はハッキリしていないようです。
その証拠として、基本的に辞書には「旧字」や「異体字」といった表記がされていません。
また、パソコンで特別な操作をしなくても「文」と「立(産)」双方とも表示させることができます。
つまり、パソコンにはどちらも正しい字形としてインプットされているということ。
ちなみに「文」と「立(産)」は、パソコンでフォントの種類を変えることで使い分けることができます。
下の画像は「文」の「薩」ですが、フォントは「MS明朝体」。
そして、下の画像は「立(産)」の「薩」で、フォントが「HG明朝B」です。
「文」の「薩」も「立(産)」の「薩」も、他にもたくさんのフォントで使い分けが可能ですので、試してみてください。
さらに、上が「薩摩」の「摩」。
全ての画像に書き順も示しましたので、手書きの際の参考にしてください。
ちなみに、「文」の「薩」ですが…。
「文」という字単体の場合と、「薩」の中にある「文」とは、書き順が異なりますので気をつけてください。
まとめ
以上が、「薩摩」の漢字の覚え方についてでした。
「薩摩」の「薩」で、「文」の方の覚え方は以下のとおりです。
「薩摩藩、草深い小里で、文学一本ノ生き方」
「さつまはん、くさぶかいこざとで、ぶんがくいっぽんのいきかた」
「薩摩」の「薩」で、「立(産)」の方は下の語呂合わせで覚えてください。
「薩摩藩、草深い小里で、立ってノ生き方」
「さつまはん、くさぶかいこざとで、たってのいきかた」
そして、「薩摩」の「摩」は以下のとおり。
「麻を手で刈る、薩摩の摩」
「あさをてでかる、さつまのま」
また、「薩摩」の「薩」は「文」と「立(産)」のどちらを使っても大丈夫、間違いではありませんよ。