漢字の「円」。
「三千円」「一万円」「五千万円」など、日本の通貨単位としておなじみの漢字です。
通貨単位の「円」なのですが、この「円」の旧字体を使った名字の方がいらっしゃいますよね…。
下の漢字です。
「円」を使った名字の方もいますが、この旧字体の方も時々います。
ですが、問題はこの名字をパソコンに表示させたい時…。
「えん」で変換しても、出てきません…。
簡単に表示させる方法はあるのか…。
ということで本記事では、「円」の旧字を簡単に表示させる方法について、わかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
1.「円」の旧字の出し方!
旧字の「円」をパソコンに出すには、主に3つの方法があります。
それでは、それぞれの方法を詳し説明していきますね。
①「円」の旧字は「変換」できる?
最近のパソコンは、「円」の旧字を変換だけで表示できるタイプが多いらしいです。
ですから、ひらがなを打ち込んで変換できるかどうかを試してみてください。
ただし、「円」の旧字だからといって「えん」と打って変換しても、候補の漢字が多すぎて時間を要してしまいます。
ですから、「円」の訓読みである「まどか」か「つぶら」で変換を試してください。
それから、「円」を含んだ「名字」で変換するのも有力な方法。
たとえば、「いちえん」「えんこう」「えんこうじ」「だいまる」「まるい」「えんざき」「えんじょう」など。
かなりの高確率で、候補の上位に「円」の旧字が挙がるはずです。
もし、変換だけで出ない場合は、次項の方法を試してください。
②「円」の旧字は文字コードで!
変換で「円」の旧字が出ない場合は、「文字コード」を使ってください。
パソコン上で表示される文字には、一つ一つ「文字コード」がついています。
その「文字コード」をワードやエクセルに打ち、「F5」キーを押すだけで該当の文字を表示させることが可能。
そして、「円」の旧字の文字コードは、「5713」「5204」「5424」です。
3種類あるのですが、どのコードを打ち込んでも「円」の旧字が表示されますよ。
具体的な手順を説明します。
まず、ワードかエクセルなどを開き、そこに「5713」と打ってください。
「5713」と打ったら、そのまま「F5」キーを押せば出てきます。
「5713」と打ってから、「エンター」キーや「変換」キーを押してはいけません。
それから、入力設定を「直接入力」で打つと、変換可能な状態が維持されていないため「F5」キーを押しても表示されませんよ。
「5713」と打つ時は、「全角ひらがな」「全角カタカナ」「半角カタカナ」「全角英数」の設定で行ってください。
③「円」の旧字はIMEパッドで!
それから、少し面倒ではありますが「IMEパッド手書き」でも表示させることもできます。
それでは、手順を説明しますね。
パソコンの下方にある、「あ」「A」のアイコンを右クリックすると、下のメニューが出てきます。
この中の、「IMEパッド」をクリックしてください。
すると、下の「IMEパッド手書き」のダイアログボックスが出てきます。
この左側の空白に、「円」を正しい書き順でマウスを動かして書いてください。
すると、旧字ではない正字の「円」が右側に候補として出てきます。
その正字の「円」を、右クリックしてください。
上のメニューが出てきますので、上から2番目の「異体字の挿入」をクリックしてください。
すると、その右に旧字体の「円」が出てきますので、その字をクリックして終了。
この作業で、ワードやエクセルなどに「円」の旧字が表示されます。
あと、「IMEパッド手書き」のダイアログボックスが残っていますので、「×」をクリックして消してください。
ただし、マウスで手書きするのが少し面倒です…。
2.「円」の旧字は単語登録を!
「円」の旧字も、「変換」キーだけで出てきてくれれば問題ないのですが…。
「文字コード」や「IMEパッド手書き」は、その都度表示させるには少し面倒ですよね…。
しかも「文字コード」の場合、いちいち覚えておくかメモしておく必要がありますし…。
ということで、一度表示させた「円」の旧字を「単語登録」しましょう。
単語登録さえしておけば、以後は「変換」キーだけで「円」の旧字を表示させることができるようになります。
それでは、登録方法を説明しますね。
パソコンの下方にある、「あ」「A」のアイコンを右クリックすると、下のメニューが出てきます。
この中の、「単語の登録」をクリックしてください。
すると、下の「単語の登録」のダイアログボックスが出てきます。
このダイアログボックスの中の、「単語」の空欄に一度表示させた「円」の旧字を貼り付けます。
次に、「単語」の下にある「よみ」の空欄に「読み方」を打ってください。
「えん」が無難だと思いますが、覚えやすい好きな読み方でもいいですよ。
最後は、一番下の「登録」ボタンを押して終了です。
あと、「単語の登録」のダイアログボックスが残っていますので、「閉じる」ボタンをクリックして消してください。
試しに、ワードなどに「よみ」の欄に入れた言葉を打ち変換してみてください。
登録がうまくいっていれば、「円」の旧字が出てきますよ。
まとめ
以上が、「円」の旧字をパソコンに表示させる方法についてでした。
「円」の旧字を表示させるには、「『まどか』『つぶら』『名字』などの変換」「文字コードとF5キー」「IMEパッド手書きの『異体字の挿入』」などの方法があります。
以後の作業を楽にするために、一度表示させた「円」の旧字は「単語登録」しておきましょう。
ぜひ、お試しください。