慣用句である「念頭に置く」。
「常に心にかける」「いつも忘れないでいる」という意味です。
つまりは、「ただ覚える、ただ忘れないだけではなく、そのことを常に意識している」ということ。
では、この「念頭に置く」、どのような場面でどのように使うべきなのか?
ということで、「念頭に置く」の使い方を例文で紹介していきます。
特に、簡単な短文でわかりやすく紹介しますので、ご期待ください。
1.「念頭に置く」の例文を簡単な短文で!
・小さいお子様からお年寄りまで、家族全員がウッドデッキを楽しみたいのであれば、計画の段階で「ユニバーサルデザイン」や「バリアフリー設計」を念頭に置くと良いでしょう。
・東京五輪の開閉会式の内容などを見直す方針を表明した。コスト削減を念頭に置き、五輪の開・閉会式をパラリンピックと「合体」させるプランも検討していることにも言及。
・空港敷地を活用して再エネを導入することで空港を再エネ拠点化する方策も検討する。これは、国際航空の排出量取引制度を念頭に置くもの。
・電子レンジ掃除でまず念頭に置くべきことは、「汚れを落とすためには、その汚れを中和させて溶かすこと」という概念です。
・3冠を達成した2012~2013シーズンのバイエルンも、そうした守備を念頭に置くサッカーができるチームだった。ハインケス監督が全選手の守備意識を徹底的に高めた結果だ。
・新技術を用いた点検機器の開発や普及が進む中、新技術の性能を担保する認定制度の創設も探る。いずれも技術職員が不足している地方自治体での積極的な活用を念頭に置く。
・練習を記録する「野球ノート」を持ち歩き、常に野球を念頭に置く部員たちの姿に「自分も頑張ろうと思えた」と話す。
・社会へ出る一歩手前に立つ高校生と直接向き合う指導では、社会でも通用するための人間形成を念頭に置く。
・京都府高校卓球界全体のレベルアップを念頭に置く宮木監督の鶴の一声で、私立の強豪校だけでなく公立高校も含めた京都府全校参加できる大会を実現すべく検討が進んだ。
・安全衛生を確保することの優先順位は高い。コミュニケーションスペースを設けると同時に、ヒトとの距離を十分に確保するソーシャルディスタンス戦略を念頭に置くことが不可欠となる。
2.「念頭に置く」の類義語!
続いて、「念頭に置く」と似た意味の言葉を紹介します。
冒頭でも触れた、「常に心にかける」「いつも忘れないでいる」も類義語。
あとは、「常に意識している」も当てはまります。
その他は、以下のとおり。
「心にとどめる」
「肝に銘じる」
「しっかり踏まえる」
「脳裏に刻み込む」
「留意する」
「脳裏に焼き付ける」
などがあります。
まとめ
以上が、「念頭に置く」の例文についてでした。
参考にしてください。
「念頭に置く」の意味は、「常に心にかける」「いつも忘れないでいる」ですが…。
「念頭」単独では、「心の中の思い」という意味があります。
「心の中の思い」を「置く」ことで、忘れずに常に心がけるという意味になります。