故事成語である「良薬は口に苦し」。
「よく効く薬は苦くて飲みにくい」という意味。
つまりは、「よい忠告の言葉は聞くのがつらいが、本人のためになる」ということです。
では、この「良薬は口に苦し」、どのような場面でどのように使うべきなのか?
ということで、「良薬は口に苦し」の使い方を例文で紹介していきます。
特に、小学生にでもわかりやすいように簡単な短文で紹介しますので、ご期待ください。
1.「良薬は口に苦し」の例文を小学生にでもわかりやすく短文で!
・親友から「遅刻しすぎだ」と言われて落ち込んだが、良薬は口に苦しというとおり、事実を忠告してくれる人ほど本当の友達だと思って受け入れて気持ちを切り替えた。
・先生にこっぴどく怒られて逃げだしたい気持ちになったが、良薬は口に苦しというように逃げずに最後まで真剣に話を聞くことにした。
・ついつい食べ過ぎてすぐに太ってしまう…。親からは「食べ過ぎるな!」といつも怒られてつらいのだが、これは俺のための忠告でありまさに良薬は口に苦しだ…。
・人は本当のことを指摘されると、言い返すこともできずに嫌な気持ちになるもの。でもこれは自分を見つめ直すいいチャンス、良薬は口に苦しだと思ってプラスにしよう。
・会議では、かなり建設的な意見を述べたつもりだが…批判が多すぎたせいで却下された。良薬は口に苦しというように、もう少し柔軟に対応してほしかった…。
・改革は「良薬は口に苦し」というように、効果がある打ち手、施策には痛みやリスクが伴います。その点を恐れていたら何も前に進みません。
・お金をばらまくような甘いことばかり公約にする政党は信用できない。時には良薬は口に苦しというように、国民に対し厳しい政策を行うのが本物の政治家だと思う。
・あれだけ、「お酒の飲み過ぎだ!」と忠告したのに、無視して飲み続けるから二日酔いになるんだよ!良薬は口に苦しというように、ちゃんと聞き入れるべきだった。
・それは、後輩である若造から指摘されれば気分も悪いだろうし聞き入れたくない気持ちはわかる。でも良薬は口に苦し、時代は進んで若者が正しいこともある。
・親にはいつも口が酸っぱくなるまで「手に職をつけろ」と言われてきた。でも、今思うと良薬は口に苦しで、美容師の資格のおかげで今の自分がある。
2.「良薬は口に苦し」の類義語!
続いて、「良薬は口に苦し」と似た意味の言葉を紹介します。
同じ故事成語では、「忠言は耳に逆らう」。
意味は、「忠告の言葉は、とかく相手の感情を害することから、すなおに聞き入れられない」ということ。
あと、「金言耳に逆らう」。
「金言耳に逆らう」は、「忠言は耳に逆らう」と意味は同じです。
その他は、以下のとおり。
「薬の灸は身に熱く、毒な酒は甘い」
「薬酒口に苦うして病に利あり」
「苦言は薬なり、甘言は病なり」
「苦い薬は泣いても飲め」
「いい教訓」
「耳が痛いがいい教訓にする」
などがあります。
まとめ
以上が、「良薬は口に苦し」の例文についてでした。
参考にしてください。
「良薬は口に苦し」は、故事成語なのですが3つの書物に記載されており、どれが本元なのかが明確になっていません。
出典は、「韓非子外儲編」「孔子家語」「史記」の3つの説があります。