四字熟語である「我田引水」。
「自分の田に水を引き入れる」という意味。
つまりは、「自分の都合の良いように物事を考えたり、したりする」ということです。
では、この「我田引水」、どのような場面でどのように使うべきなのか?
ということで、「我田引水」の使い方を例文で紹介していきます。
特に、小学生にでもわかりやすいように簡単な短文で紹介しますので、ご期待ください。
1.「我田引水」の例文を小学生にでもわかりやすく!
・チーム練習なのに、自分だけ勝手に好きなバッティング練習を続けているのは我田引水だし、チームワークが崩れる。
・確かに明日は数学の試験ではあるが、私の英語の授業中に数学の公式を暗記するとは何事だ!そういった行いを我田引水というんだよ!
・まだ練習中なのに、「腹が減った」と言って帰ってしまった。自己中心的な考えは昔から知っているが、本当に我田引水だよ。
・こんなところにゴミを捨てたらダメだろう。結局誰かが片付ける羽目になるわけで、我田引水だよ。
・施設の名称を公募しておきながら、最多得票を獲得した名称を使わずに、結局最初の案の名称となった。公募しておきながら県民の声を無視するのは我田引水だ。
・東大の入学式で、総長が式辞で「報道機関のあり方」についての話をした。しかし新聞社各社の見出しは、総長が「新聞を読もう」と話したような内容。これは新聞社の我田引水だ。
・彼は、カレー専門店を経営していることには言及せず、ひたすらカレーの健康効果についての講演をしている。これは我田引水でしょ。
・米カリフォルニア州は記録的な日照りが続き、州全域に史上初の給水制限が発令されている中、消火栓から水を引いて使う事件が勃発。まさに我田引水。
・こんな状況であるからこそ、今は電子書籍を読むべきではないか。電子書籍を販売している私が言ってしまえば、もちろん我田引水ではあるが…。
2.「我田引水」の類義語!
「我田引水」に似た意味の言葉で、「私利私欲」があります。
「私利私欲」は、自分の利益を第一に考えて、それを満たそうとすること。
自分の都合の良いように取り計らう「我田引水」にくらべ、さらに強欲です。
あとは、「牽強付会(けんきょうふかい)」があります。
「牽強付会」は、道理に合わないことを、自分に都合のよいように無理にこじつけるという意味。
たとえば、「確かにここ30年間噴火は起きていないが、だからといって今後も噴火しないという考えは牽強付会ではないか」といった使い方をします。
無理に「こじつけて」いますよね。
似てはいるのですが、「こじつける」という部分は「我田引水」とは若干の違いがあります。
まとめ
以上が、「我田引水」の例文についてでした。
「我田引水」は「自分の田に水を引き入れる」ということ。
つまり、自分の田に水を引き入れてしまうことで、他人の田に水が流れなくなる可能性がありますよね。
ものすごく自分勝手で、他人に田のことを考えない行動。
これが「我田引水」の由来です。