「即時」と「即日」。
よくクレジットカードなどで、「即日発行」とか「即時利用可能」といった使い方をしています…。
なんだか似ていますよね…。
いったい、「即時」と「即日」の時間的猶予はどのくらいなのだろう…??
ということで、この2つの言葉の意味を徹底的に分析してみましたよ!
やはり、「即時」と「即日」では大きな違いがありました!
本記事では、「即時」と「即日」の意味の違いと使い分けについて、わかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
1.「即時」と「即日」の意味の違い!
最初に、「即時」と「即日」の意味の違いを簡潔にお伝えします。
「即日」とは、すぐその日のこと。
一言で表現すると、こういった違いです。
それでは、さらに詳細に紐解いていきますね。
①「即時」の意味とは!
「即時」は、すぐその時のこと。
すぐその時ですので、つまりは間を置かずにすぐということです。
ですから、「何分以内であれば即時なのか?」といった疑問に正確に答えるならば、「時間はない」ということ。
たとえば、仕事で「即時に取り掛かれ!」といった使い方をします。
これは、「今すぐに取り掛かれ!」という意味。
ちなみに、上司から「即時に取り掛かれ!」と指示されて、部下がボケッとスマホをいじりながらグズグズしている場合、指示に背いていることになります。
指示された部下は、間を置かずにすぐに取り掛からなくてはいけません。
ボケッとスマホをいじっていると、上司に怒られます…。
②「即日」の意味とは!
「即日」は、すぐその日のこと。
「即時」の場合は、「すぐその時」でしたので時間的猶予はありませんでした。
ですが、「即日」の場合は「すぐその日」ですので、ある程度の時間的余裕があります。
たとえば、「クレジットカードは、申し込みから即日発行できます」といった使い方。
この場合は、その日のうちにクレジットカードを発行できるという意味です。
ちなみに、「即日」は24時間以内のことではありません。
「その日のうち」なので、8月6日11時に申し込みをした場合、8月6日23時59分までにクレジットカードを発行しなくてはいけないことになります。
ただし、真夜中はあまりにも常識外れの時間ですので、一般的には店舗の営業時間以内ということになります。
③「即時」と「即日」の違いを整理!
それでは、ここで一度「即時」と「即日」の違いを整理します。
すぐその時が「即時」。
間を置いてはいけません。
すぐその日が「即日」。
24時間以内のことではなく、日にちが変わるまでということです。
2.「即時」と「即日」の辞書での意味!
続いて、辞書による「即時」と「即日」の意味がどうなっているのか確認していきます。
①「即時」の辞書での意味!
【即時】
・すぐそのとき。即刻。「―抗告」「―採用する」
引用元:旺文社国語辞典
説明したとおりの内容です。
②「即日」の辞書での意味!
【即日】
・すぐその日。当日。「―開票」
引用元:旺文社国語辞典
こちらも、説明どおりですね。
3.「即時」と「即日」の使い方!
次に、「即時」と「即日」の使い方を例文で紹介します。
①「即時」の使い方!
・新たに即時買取サービスを開始した。
・資産差し押さえ命令決定を差し止めるため、即時抗告書を提出した。
・締結している犯罪人引き渡し条約を即時停止すると発表した。
・銀行によっては平日夜間、土祝日でも即時入金が可能になる。
②「即日」の使い方!
・雪による配達遅延と即日配達の中止のお知らせ。
・おかげさまでチケットは即日完売いたしました。
・アルバイトの方も即日融資が可能です。
・全国に大型荷物の即日配送依頼が可能になりました。
4.「即時」や「即日」には似た意味の言葉がたくさんある!
「即時」や「即日」には似た意味の言葉がたくさんありますよ。
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ぜひ、参考にしてみてくださいね。
まとめ
以上が、「即時」と「即日」の意味の違いと使い分けについてでした。
「即時」は、すぐその時のこと。
「即日」は、すぐその日のこと。
すぐにやらなくてはいけないのが「即時」で、その日のうちにやらなくてはいけないのが「即日」です。