相手にムカついた時!四字熟語でギャフンと言わせたい!
な~んてこと、時々ありますよね…。
ですが、「状況にピタリと当てはまるのがなかなか思いつかない…知っている種類も少ないし…」というのが悩みの種。
でも、ご安心を!!
そういった、言葉選びのお手伝いをするのが本ブログです。
ということで、本記事では「悪い」に関する四字熟語を厳選して、意味も含めてわかりやすく解説していきますよ!
どっさりと、ご紹介しますのでご期待ください!
1.悪い意味の四字熟語!
最初は、悪い意味に関する四字熟語をご紹介します。
①「極悪非道」
「極悪非道」は、「ごくあくひどう」と読みます。
よく耳にする四字熟語ですね。
「極悪」はこの上なく悪いこと、「非道」は人の道に反していること。
これは、完全に人の道を外れているほど悪いという意味です。
「悪」の極めつけといったところでしょうか。
使い方は、以下のとおり。
「犯人の行為は人間の心があるとは思えないほど『極悪非道』だ」
②「無為無能」
「無為無能」の読み方は、「むいむのう」。
「無為」は行為がないことで、「無能」はやり遂げる能力がないこと。
つまり、有意義なことを何もしないし、その能力も全くないという意味です。
使い方は、「王位に就任したのはいいが、ただいるだけで何もしないのであれば、これ『無為無能』だ」。
③「朽木糞牆」
「朽木糞牆」は、「きゅうぼくふんしょう」と読みます。
「朽木」はくさった木のことで、「糞牆」はくさった土の塀のこと。
くさった木には彫刻はできないし、くさった塀も手直しができないという意味です。
そこから、どうしようもなく役に立たない怠け者をたとえたことわざ。
使い方は、以下のとおり。
「いつも集合場所には来ないし、あげくに連絡も取れない。何度も叱っても毎回同じ。これでは『朽木糞牆』だ」
④「因果応報」
「因果応報」の読み方は、「いんがおうほう」です。
「因果」は原因と結果のこと、「応報」は行為に対する報いのこと。
つまり、人は善い行いをすればいつかは良い報いがあり、悪い行いをすればいつかは悪い報いがあるという意味です。
「全員の分を一人で食べつくした彼は結局腹を壊した。『因果応報』だな。」
⑤「自業自得」
「自業自得」は、「じごうじとく」です。
結構有名な四字熟語ですね。
「自業」は自分の行為のことで、「自得」は自分の身に降りかかる報いのこと。
要するに、自分の悪い行為の報いを自分自身が受けるという意味です。
「因果応報」と似たような意味。
使い方は、以下のとおりです。
「ストレッチを怠るなときつく言ってきたのに、結局サボって肉離れを起こしたのは『自業自得』だ」
⑥「一毛不抜」
「一毛不抜」の読み方は、「いちもうふばつ」。
「一毛」は1本の毛のことで、「不抜」は抜かないことです。
ですから、自分の物となるとたった1本の毛ですら抜きたくない、つまりケチという意味です。
「いつも1円単位で割り勘を強要する彼は、『一毛不抜』」といった使い方をします。
⑦「言語道断」
「言語道断」は、「ごんごどうだん」と読みます。
「言語」は言葉にして言いあらわすこと、「道断」は言うにたえないとんでもないこと。
要するに、言葉にできないほどとんでもないという意味です。
使い方は、以下のとおり。
「今まで議論してきたのに、今さらそんな意見は『言語道断』だ」
⑧「得手勝手」
「得手勝手」の読み方は、「えてかって」です。
「得手」は得意なことの意味ですがここでは自分の都合のこと、「勝手」は「自分勝手」の勝手のこと。
つまり、自分の都合だけでわがまま放題にするという意味です。
「彼女の『得手勝手』な行動は、もう我慢の限界だ」といった使い方をします。
⑨「我田引水」
「我田引水」は、「がでんいんすい」と読みます。
「我田」は自分の田んぼで、「引水」は水を引くこと。
ですから、他人の田んぼのことは考えずに、自分の田んぼだけに水を引くという意味です。
要するに、他人のことは考えず自分の都合だけで行動するということ。
使い方は、以下のとおりです。
「チームプレーとは、自分のことを考える『我田引水』的なプレーではいけないということ」
⑩「一文不通」
「一文不通」の読み方は、「いちもんふつう」。
一文字すら意味が通じないことです。
要するに、文字も書けないし読むこともできないという意味。
使い方は、「彼は偏差値が高い学校出身のはずだが、なぜか議論が全くかみ合わない『一文不通』と言ってもいい」。
⑪「狂言綺語」
「狂言綺語」は、「きょうげんきご」と読みます。
「狂言」は道理に合わない言葉のことで、「綺語」は飾った言葉のこと。
ですから、道理に合わないような言葉や、表面上の飾り立てた言葉という意味です。
そこから、嘘を事実のように書いた文章や、飾り立てた言葉の多い小説などを軽蔑する意味で使う四字熟語ですね。
「彼の記事はいつも『狂言綺語』で、信じられない」といった使い方をします。
⑫「外題学問」
「外題学問」の読み方は、「げだいがくもん」。
「外題」とは本の表紙にある題名のことで、「学問」は学問ですね。
合わせると、学問があるといっても知っていることは題名だけで内容は全く分かっていないという意味です。
これはつまり、中身が何もない形式だけの学者や有識者などのこと。
使い方は、以下のとおりです。
「選挙で勝利した彼の国会質問を聞いていると「外題学問」がバレバレだ」
⑬「内股膏薬」
「内股膏薬」は、「うちまたこうやく」と読みます。
「内股」は股の内側のことで、「膏薬」は練り合わせて作った薬のこと。
ですから、片側の内股に塗った薬が歩くたびに逆側の足に付くという意味です。
要するに、右に付いたり左に付いたり、行ったり来たりするということ。
これは、自分の信念がなく節操なくあっちに付いたりこっちに付いたりするという意味です。
自分の考えがない日和見のことですね。
「政党渡り鳥と言われる彼女は、全く『内股膏薬』だ。いったい何を目指しているのだろう」といった使い方をします。
2.実際の職場にありそうな悪い意味の四字熟語!
続いて、実際に職場などでよくあるパターンの悪い意味の四字熟語をご紹介します。
①「空理空論」
「空理空論」は、そのまま「くうりくうろん」です。
「空理」も「空論」も、現実に合っていない理論のこと。
つまり、現実からかけ離れた全く役に立たない理論という意味です。
現場を知らない管理職がよくやる「机上の空論」と同じ意味ですね。
使い方は、以下のとおり。
「残業時間を減らせとの上からの指示だが、仕事量は増え続けている中で残業を減らせとは全く『空理空論』だ。」
②「尸位素餐」
「尸位素餐」の読み方は、「しいそさん」です。
「尸位」は先祖を祭る時に人が仮に神の地位に就くことで、「素餐」は何もせずに食べているだけということ。
これは、神の地位に就いてはいるものの実際は何もせずにただ飯を食べているだけという意味です。
要するに、組織などで管理職に就き高い給料をもらいながらそれに見合った仕事をしていないということ。
こういった人はどんな職場にも存在しますね。
「景気の良かった時代は『尸位素餐』でも通用したかもしれないが、現在の社会情勢でそんなことでは会社が持たない」といった使い方をします。
③「城狐社鼠」
「城狐社鼠」は、「じょうこしゃそ」と読みます。
「城狐」は城に住みついたキツネのことで、「社鼠」は神殿に住みついた人間が手を出せないネズミのこと。
キツネもネズミも安全な場所に住みついてしまい、悪事を働いても人間が排除できないという意味です。
これは、権力者の背後に隠れて悪事を働く人間のたとえ。
使い方は、以下のとおりです。
「専務の陰で裏の権力を握っている課長が、『城狐社鼠』のように最悪な社内規程をつくってしまった」
まとめ
以上が、「悪い」に関する四字熟語と、その意味と使い方についてでした。
職場などで、その状況にあったものを使ってみてください。
特に、ムカついた時などはスッキリするかもしれませんよ!
もしかしたら、精神衛生上も良いかもしれませんね。