「容量」と「用量」…。
この同音異義語の意味の違いを簡潔にお伝えすると…。
「用量」とは、使うべき分量のことで、主に規定の服用すべき薬の量や注射で投与すべき薬の量などに使います。
簡単にまとめると、こういった違いですが…。
本章では、さらに詳しく深掘りしていきますよ。
ということで…。
本記事では、「容量」と「用量」の意味の違いと使い方について、わかりやすく解説していきます。
例文もありますので、どうぞご期待ください!
1.「容量」と「用量」の意味の違いの詳細!
冒頭で触れたとおり、「容量」と「用量」の違いは…。
「用量」とは、使うべき分量のことで、主に規定の服用すべき薬の量や注射で投与すべき薬の量などに使います。
ということですが…。
それぞれの意味をさらに深掘りしていきます。
①「容量」の意味をさらに詳しく!
「容量」の「容」は、「入れる」や「なかみ」という意味があります。
ですから、「容量」は「容(入れる)」と「量(りょう)」で、「中に入れることができる最大の分量」ということ。
「中に入れる」ということなので、たいていはそのための「器(うつわ)」が存在します。
たとえば「器」がタンクの場合、「このポリタンクの容量は18リットル」といった使い方をしますが、これは最大18リットル入るタンクという意味。
この「中に入れる」時の「器」なのですが、タンクやペットボトルといた液体を入れるものとは限りません。
デジタルデータであれば、「ハードディスク容量」「USBメモリ容量」「記憶容量」といった使い方をします。
あとは、電気が流れる配線や電気製品にも、必ず規定の「容量」が存在。
電流が一定の容量を超えると、ブレーカーが反応して遮断してくれます。
ちなみに、この時にブレーカーがないと配線などが発熱・焼損し、最悪火災に…。
電圧も、規定の容量を超えることで電気製品が壊れるのですが…これは落雷が主な原因です。
②「用量」の意味をさらに詳しく!
「用量」の「用」は、「もちいる」や「つかう」という意味があります。
ですから、「用量」は「用(つかう)」と「量(りょう)」で、「使うべき分量」ということ。
こういった意味の言葉であることから、主に使う量にキッチリと決まりがある「薬剤」に対して使われます。
薬は、「飲み放題」といった訳にはいきませんし、「まずいので半分にしておく」なんてこともダメ。
必ず決まった量を服用しなくてはいけません。
もちろん、注射による投与にもこの「用量」が使われます。
2.「容量」と「用量」の意味を辞書で調べた!
辞書で、「容量」と「用量」の意味を調べました。
【容量】
・(器物などの)中に入れることができる分量。容積。「水槽の-」「熱-」「記憶-」
引用元:旺文社国語辞典
【用量】
・用いるべき量。特に、薬などの使用・服用の定められた分量。「-を守る」引用元:旺文社国語辞典
まあ、説明したとおりの内容ですね。
ご参考にどうぞ。
3.「容量」と「用量」の使い方を例文で!
続いて、「容量」と「用量」の実際の使い方を例文で紹介します。
・世界最大記憶容量の3.5インチハードディスクが発売開始。
・「すぐに飲み切りたい」「手軽に持ち運びたい」という場合は小容量の商品を選ぶことが多いと思います。
・取り出した核燃料は、敷地内の共用プールに収容するが、すでに容量が限界を迎えている。
・燃料タンク容量の目安は、軽で約30L、コンパクトカーで概ね40Lだが、2011年にタンク容量わずか20Lが登場。
・薄型ノートPCやゲーム機などの大容量で小型のストレージを必要とする機器向けの2.5型HDD。
・最大耐量は、許容できない副作用を引き起こすことなく投与できる薬物または治療の最大の用量を示します。
・剤形も豊富ですので、用量調整を細かく行うことができます。
・ボトルにはタブレットが1080入っていますが、1回分の用量は12タブレットです。
・入浴剤は用法用量をお守りください。
・医薬品は使用上の注意をよく読み、用法・用量を守って正しくお使い下さい。
まとめ
以上が、「容量」と「用量」の意味の違いについてでした。
「容量」は、容器などの中に入れることができる分量のこと。
一方の「用量」は、使うべき分量のことです。
「用量」の方は、言葉の意味の性質上、主に「薬」に対して使います。
参考にしてください。