文書をつくる時に役立つ「記号」ですが…。
その記号の中でも、江戸時代の看板などに使われたのが「ます」記号です。
たとえば、看板に「豆腐あります」と書きたい場合、この「ます」の部分にあてる記号が「ます」記号。
それが、下の記号です。
上の「ます」記号なのですが、現在でも時折使われているようです。
ですが、問題はこの記号がパソコンのキーボードの中に存在しないこと…。
どうやって出したらいいの??
ということで、こういった記号の出し方を徹底的に調べてみました。
本記事では、「ます」記号をパソコンなどに表示させる方法について、わかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
1.「ます」記号の出し方!変換できるよ!
「ます」記号は、変換することで表示させることができます。
具体的には、そのまま「ます」と打ち、「変換」キーを押してください。
これで、「ます」記号を出すことができます。
「ます」記号ですので、そのまま「ます」で変換。
覚えやすいですね。
ちなみに、「ます」記号の「ます」は、漢字で「枡」と書きます。
つまり、体積を計量する四角い木製の「枡」のこと。
その他に、日本酒を飲む時や節分の時に豆を入れたりもします。
そして、「ます」記号には斜めに対角線が入っているのですが、これは実際の枡にも角の部分に鉄線が付いていたから。
枡で穀物を計量する時に、表面の盛り上がりを平らにするために鉄線が使われたのです。
鉄線が付いた枡は、「弦掛け枡(つるかけます)」とも呼ばれていました。
2.「ます」記号の出し方!文字コードで!
「ます」記号は変換が可能ですが、変換以外に「文字コード」で出すこともできます。
変換の方が簡単ですので、あえて文字コードを使う必要はありませんが…。
文字コードの使い方を覚えておくと、どうしても出せない「漢字」「旧字」「記号」などに遭遇した際に役立ちますよ。
ということで、文字コードの使用方法を説明します。
まずは、「ます」記号の文字コードは「303C」。
この文字コードなのですが…。
ワードやエクセルなどに「303C」と打ち、そのままの状態でキーボードの「F5」のキーを押すだけ。
この操作で、「ます」記号が表示されます。
アルファベットは、小文字で「303c」と打っても大丈夫ですよ。
ちなみに「303C」と打った後、「F5」の前に「エンター」キーを押してはいけません。
「303C」と打った後は、変換が可能な状態を保ったまま「F5」キーを押してください。
ですから、変換ができなくなる「直接入力」ではなく、「全角英数」の設定で打ちましょう。
ローマ字変換に設定している場合は、「全角ひらがな」などの日本語入力でも大丈夫です。
まとめ
以上が、「ます」記号をパソコンなどに表示させる方法についてでした。
「ます」記号は、「ます」という言葉で変換が可能。
わかりやすいですね。
変換以外では、文字コードを使う方法もありますので、ぜひ覚えておいてください。