割り算の「÷」記号と同じ意味を持つ「/」。
「/」は「スラッシュ」という名称で、割り算以外に文や語を区切る意味でも使われます。
サイトのURLにも使われますね。
同じように区切る意味で使われる、スラッシュとは逆向きの「バックスラッシュ」もあります。
それが、下の記号。
上段が「半角」で、下段が「全角」です。
ところで、このバックスラッシュ…。
スラッシュであれば、キーボードにある該当キーを押すだけで半角も全角も表示させるのは簡単なのですが…。
バックスラッシュに限っては、キーボードの該当キーを押しても「¥」になってしまいます…。
どうやったら入力できるの…??
ということで、こういった記号の打ち方を徹底的に調べてみました。
本記事では、スラッシュの「逆」の記号をパソコンなどに表示させる方法について、わかりやすく解説していきます。
半角も全角も表示させることができますよ!
1.スラッシュ「逆」の打ち方!半角と全角の出し方!
バックスラッシュの打ち方は、「半角」と「全角」では異なります。
①スラッシュ「逆」の打ち方!半角はキーボード!
最初は、半角のバックスラッシュから。
半角の場合は、キーボードの該当キーを使う方法が簡単です。
上の画像の、赤い印の「ろ」のキーが「バックスラッシュ」ですが…。
最初に、青い印の「半角/全角」キーで「半角」を指定してください。
「半角」に切り替えたら、「ろ」のキーを押せば完了です。
ですが、パソコンによってはバックスラッシュではなく、「¥」記号が出てしまう場合が…。
これは、バックスラッシュと「¥」が同じ文字として認識されているせいで、ユーザー側ではどうすることもできません…。
ただし、この「¥」記号ですが…、フォント変更によってバックスラッシュに変更することができます。
具体的には、ドラッグにより「¥」記号を選択してから「Microsoft JhengHei」などの中国語系フォントに変更してみてください。
この操作で、「¥」が半角のバックスラッシュに変更されます。
「Microsoft JhengHei」以外では、「Microsoft YaHei」「MingLiU_HKSCS-ExtB」「NSimSun」「SimSun」「PMingLiU」など、バックスラッシュになる中国語系フォントはたくさんありますよ。
また、欧米フォントにすることでも、同じように「¥」が半角のバックスラッシュになります。
たとえば、「Arial」「Century」などがそれに該当。
その他にも、バックスラッシュにすることができる欧米フォントはたくさんありますので、試してみてください。
②スラッシュ「逆」の打ち方!全角は変換!
全角のバックスラッシュは、変換して出すのが簡単です。
具体的には、「すらっしゅ」と打ってから「変換」してみてください。
この操作で、普通の「スラッシュ」に加え「バックスラッシュ」も候補になります。
ただし、変換で出せる「バックスラッシュ」は全角のみ。
「半角」は出すことができません。
それから、「すらっしゅ」以外に「きごう」という言葉でも変換ができます。
ただし、「きごう」で変換した場合、候補となる記号が多すぎてなかなか「バックスラッシュ」までたどり着きません…。
急いでいる時は、やめたほうがいいかもしれませんね。
おすすめは、「すらっしゅ」での変換です。
2.スラッシュ「逆」の打ち方!文字コードで!
半角は該当キーとフォント変更で、全角は変換で出すことができるバックスラッシュですが…。
それ以外に、文字コードを使うことで半角と全角、両方のバックスラッシュを出すことができます。
ですが…変換や該当キーに比べれば、コードをメモする必要もありますので実用的とはいえません…。
ただし、文字コードの使い方を知っておくと、他の記号で「どうしても出てこない!!」といったピンチの時に役立ちますよ。
それでは、文字コードの使い方を説明しますね。
まずは、半角と全角それぞれのバックスラッシュの文字コードは以下のとおり。
ということで、半角の方が2種類あって「29F5」と「FE68」。
全角のバックスラッシュが「FF3C」です。
全角の方は変換で出したバックスラッシュと同一の記号ですが、半角の方は「¥」をフォント変更したバックスラッシュとは微妙に異なる記号。
しかも、「29F5」と「FE68」もそれぞれ異なる記号です。
微妙に異なりますが、見た目では違いがわかりません。
ですから、Excelでソートする時などは気をつけてください。
そして、このコードなのですが…。
たとえば半角バックスラッシュであれば、ワードやエクセルなどに「FE68」と打ち、そのままの状態でキーボードの「F5」のキーを押すだけ。
これだけで、半角のバックスラッシュが表示されます。
アルファベットは、小文字で「fe68」と打ってもかまいません。
ちなみに、「FE68」と打った後、「F5」の前に「エンター」を押してはいけません。
「FE68」と打ったら、変換可能な状態を維持したまま「F5」キーを押してください。
ですから、変換が不可能となる「直接入力」ではなく、「全角英数」の設定で打ちましょう。
ローマ字変換に設定しているパソコンは、「全角ひらがな」などの日本語入力でも大丈夫です。
たとえば、「全角ひらがな」で「FE68」と打つと「ふぇ68」と表示されますが、そのまま「F5」キーを押せば半角のバックスラッシュが表示されますよ。
まとめ
以上が、バックスラッシュをパソコンなどに表示させる方法についてでした。
半角のバックスラッシュは、平仮名の「ろ」のキーで半角の「\」を出してから、中国語系フォントに変更することで出すことができます。
全角のバックスラッシュは、「すらっしゅ」や「きごう」という言葉でも変換することが可能。
素早く表示させるには、「すらっしゅ」での変換がおすすめ。
それから、文字コードを使うことで、半角と全角のバックスラッシュを出すことができます。
文字コードの場合、コードをメモしておく必要があってわずらわしいいですが…いざという時に役立ちますよ。