漢字の「泰」。
「安泰」「泰平」といった使い方をするとおり、「やすらか」「おだやか」といった意味の漢字。
この「泰」なのですが、人名に使われることもあり、時々旧字を目にします。
それが下の「泰」。
上の「泰」は上部の「横棒」が「点が2つ」に、下の「泰」は「したみず」が「したごころ」に変わっています。
こういった、普段は使わない「泰」の旧字なのですが…。
問題となるのが、パソコンなどに表示させたい時に、変換しても出てこないということ…。
ということで、こういった漢字の出し方を徹底的に調査してみました。
本記事では、「泰」の旧字をパソコンに表示させる方法について、わかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
1.「泰」の旧字の出し方!
旧字の「泰」をパソコンに表示させるには、主に2つの方法があります。
それでは、それぞれの方法を詳しく説明していきますね。
①「泰」の旧字は変換できる?
実は、パソコンによっては「泰」の旧字を変換により表示させることができます。
「泰」は「たい」と読みますが、この「たい」で変換を試してみてください。
「たい」で変換した場合、候補となる漢字が多すぎてなかなか大変ですが…。
それでも、候補の漢字が出尽くすまで変換ボタンを押し続けてください。
すると、候補の漢字の最後尾に「単漢字…」というものが表示されます。
この「単漢字…」をクリックすることで候補が広がり、「泰」の旧字が2種類とも表示されますよ。
ちなみに、「泰」は「たい」の他に「やす」とも読みますが、その「やす」でも大丈夫です。
候補の漢字が多すぎて結構時間を要しますが、試してみてください。
もし、変換で旧字が表示されなかった場合は、次項へ進んでください。
②「泰」の旧字は文字コードで!
パソコンで使われる漢字には、一つ一つに「文字コード」があるのですが…。
この「文字コード」を使うことで、「泰」の旧字を表示させることができます。
そして、「泰」の旧字の文字コードは以下のとおり。
ということで、「上部の点が2つ」の方は「23cfe」。
「したごころ」の方は、「3917」です。
ちなみに、アルファベットは大文字で打っても大丈夫ですよ。
それでは、表示させるための手順を説明します。
ワードやエクセルなどで「23cfe」と打ち、そのままの状態でキーボードの「F5」を押すだけ。
「23cfe」の後に、「エンター」を押してはいけません。
「23cfe」と打ち、変換可能な状態を保ったまま「F5」を押してください。
ですから、変換不可能となる「直接入力」ではなく、「全角英数」などの入力設定で打ちましょう。
ローマ字変換に設定していれば、「全角ひらがな」などの日本語入力でも大丈夫です。
たとえば、「全角ひらがな」で「23cfe」と打つと「23cふぇ」と表示されますが、そのまま「F5」を押せば「泰」の旧字が表示されますよ。
2.「泰」の旧字の出し方を効率化!
旧字の「泰」は、変換ボタンで出すことができますが…。
候補の漢字が多すぎて、旧字に到達するまで結構時間がかかります…。
また、いちいち「文字コード」を打つのも面倒…。
ということで、こういった旧字は「単語登録」をしましょう!
登録するための作業は必要ですが、登録さえしてしまえばその後は毎回一発変換で表示されますよ。
それでは、登録手順を説明していきます。
パソコンの下の方に「あ」「A」のアイコンがありますよね…。
この、「あ」「A」のアイコンを右クリックすると、下のメニューが表示されます。
この中の「単語の登録」をクリックしてください。
クリックで、下のダイアログボックスが表示されます。
このダイアログボックスの、「単語」の欄に「泰」の旧字を貼り付けます。
一度に一字しか登録できませんので、どちらかの旧字にしてくださいね。
次に、その下の「よみ」の欄に「読み方」を打ちましょう。
読み方は「たい」か「やす」と打つのが無難だと思いますが、「た」でも「や」でも何でも大丈夫です。
「よみ」を入れたら、一番下の「登録」をクリックして終了。
ダイアログボックスは、「閉じる」を押せば消えます。
一応、登録が成功したかどうかを確認してください。
「よみ」に入れた言葉で変換して、「泰」の旧字が候補の上位にあれば成功です。
まとめ
以上が、「泰」の旧字をパソコンに表示させる方法についてでした。
「泰」の旧字は、「①変換」か「③文字コード」を使って表示させてください。
ただし、どちらの方法も少し面倒です。
ですから、一度表示させた「泰」の旧字は、その後の作業を効率化する意味で「単語登録」することをおすすめします。