漢字の「真」。
「真実」「真剣」といった使い方をしますが、名前などにもよく使われる漢字です。
その名前なのですが、時々「旧字」や「異体字」の人も…。
下の、「真」ですね。
上の方は「旧字」で、下は「異体字」。
ちなみに、「異体字」とは形が変化した漢字のことで、「旧字」も「異体字」の中の一つ。
ところで、この「旧字」や「異体字」なのですが、深刻な問題があります…。
それは、簡単にパソコンなどに表示させるのが難しいということ…。
でも大丈夫!簡単に表示させることができますよ!
ということで本記事では、「真」の旧字や異体字をパソコンに表示させる方法について、わかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
1.「真」の旧字や異体字のパソコンへの出し方!
「真」の旧字や異体字は、「文字コード」を使って表示させることができます。
また旧字に限っては、その他に「変換」「IMEパッド」といった二つの方法がありますよ。
それでは、それぞれの方法について説明していきますね。
①「真」の旧字や異体字は文字コードで!
漢字には、それぞれ「文字コード」ついています。
ワードやエクセルなどで、その「文字コード」を打ち込み、キーボードの「F5」キーを押すことで該当の漢字が表示されるという仕組み。
そして、「真」の旧字や異体字の文字コードは以下のとおり。
【2F947】
ということで、旧字の方が「771E」で、異体字の方が「2F947」。
アルファベットは小文字でもいいので、「771e」「2f947」と打っても大丈夫です。
具体的には、ワードやエクセルを開いて「全角英数」などで、旧字であれば「771E」と打ってください。
その状態で、「F5」キーを押すと「真」の旧字が表示されます。
ちなみに、「直接入力」で打つなど、変換できない状態だと「F5」キーを押してもうまくいきません。
変換可能な状態を維持しながら、「F5」キーを押してください。
余談ですが、ローマ字変換設定にしているパソコンであれば、「全角ひらがな」「全角カタカナ」「半角カタカナ」でもうまくいきます。
たとえば、「全角ひらがな」で「771E」と打つと、「771え」となりますがそのまま「F5」を押すと「真」の旧字体が表示されますよ。
もし正しく表示されない場合は、フォント変更を試してみてください。
「游」や「Yu」のつくフォントや、「メイリオ」「Meiryo」のつくフォントにすると正しく表示されることがあります。
たとえば、「游明朝」や「Yu Gothic UI」など。
②「真」の旧字を変換だけで出す!
それから、「真」の旧字体に限っては「変換」するだけで表示させることができます。
ただし、「真」の読み方である「しん」と打って変換しても候補が多すぎて表示には至りません…。
「しん」ではなく、名前に使われる「まこと」などで打ってみてください。
「まこと」以外では、「しんいち」「しんじ」「しんじろう」「しんご」「まりこ」「まなみ」などで変換しても出てきますよ。
残念ながら、異体字の方は変換だけでは出てきません…。
③「真」の旧字はIMEパッドで!
旧字体に限っては、「IMEパッド」を使った方法もあります。
では、やり方を説明しますね。
ワードやエクセルなどを開くと、下の方に「あ」「A」のアイコンが出てきますが…。
この、「あ」「A」のアイコンを右クリックすると、下のようなメニューが現われます。
このメニューの、「IMEパッド」をクリックしましょう。
すると、下のようなウインドウが表示されます。
このウインドウの左方の空欄に、漢字の「真」を正しい書き順でマウスを動かして書いてください。
書くことで、右側に漢字の「真」が候補の一つとして出てきます。
その漢字の「真」を、右クリックしてください。
右クリックで上のようなメニューが出ますので、二段目の「異体字の挿入」をクリックします。
すると、その右横に旧字の「真」が出てきますので、その旧字をクリックしてください。
これで、ワードやエクセルなどに「真」の旧字体が表示されます。
最後は、「IMEパッド手書き」の右上の「×」をクリックしウインドウを消して終了。
ちなみに、「真」の旧字の場合は、旧字の「真」を手書きしても表示可能です。
2.「真」の旧字や異体字を変換だけで出す!
前項では、三種類の方法を説明しましたが…。
「変換」でも、「しん」ではなく「しんいち」と4文字も打たなくてはいけない上に、「いち」の漢字「一」を削除しなくてはいけません…。
「文字コード」や「IMEパッド手書き」も、結構手間がかかります…。
ということで、一度表示させた「真」の旧字や異体字を「単語登録」してしまいましょう。
登録が少し面倒ですが、一度登録すると、以後は短い言葉の変換による表示が可能になります。
それでは、登録方法を説明しますね。
ワードやエクセルなどを開くと、下の方に「あ」「A」のアイコンが出てきますが…。
この、「あ」「A」のアイコンを右クリックすると、下のようなメニューが現われます。
このメニューの、「単語の登録」をクリックしましょう。
すると、下のようなウインドウが表示されます。
このウインドウの、「単語」の空欄に「真」の旧字か異体字のどちらかを貼り付けます。
続いて、その下の「よみ」の空欄に「読み方」を打ってください。
「しん」か「ま」が無難だと思いますが、「あ」「い」など何でもかまいません。
読み方を入れたら、最下部にある「登録」ボタンを押せば登録が完了します。
ウインドウが残っているので、「閉じる」ボタンを押して消してください。
「旧字」と「異体字」両方登録する場合は、それぞれ別々に一字ごとの登録が必要です。
ですから、登録を繰り返してください。
登録が終わったら、正しく単語登録されているか実際にワードなどで変換してテストしましょう。
「よみ」の欄に入れた言葉で変換すると、旧字か異体字が表示されるはずです。
まとめ
以上が、「真」の旧字や異体字をパソコンに表示させる方法についてでした。
「真」の旧字や異体字は、「文字コード」を使えば表示させることができます。
ですが、旧字に限っては「名前の変換」や「IMEパッド手書き」で出すことも可能。
また、一度表示させた「真」の旧字や異体字は、「単語登録」することで以後の作業が楽になりますよ。
ぜひ、お試しください。