数多くある四字熟語。
使いたい場面で、すぐに適した四字熟語を思い出すことができれば良いのですが…。
簡単には出てこないものです…。
ということで、当ブログではそのお手伝いをします!
シチュエーションに合った、最適な四字熟語をたくさん紹介しますよ。
特に本記事では、「努力は報われる」を含めた「努力」に関する意味の四字熟語を厳選し、意味をわかりやすく解説していきます。
ご期待ください!
1.努力は報われる!実る!成功する!という意味の四字熟語!
最初は、「努力は報われる」「努力はやがて実る」「努力を継続すれば成功する」という意味で使う場面にピッタリな四字熟語を紹介します。
(1)努力は報われる意味の四字熟語!【共通の場面】
まずは、どういった場面でも使うことができる、「努力は報われる」意味の四字熟語です。
①「積水成淵」
「積水成淵」は、「せきすいせいえん」と読みます。
これは、「少ない水であっても、その水がたくさん集まることで深い淵になる」という意味の四字熟語。
つまり、「小さい努力であっても、積み重ねることでいつかは大きなことが成就する」ということです。
②「山溜穿石」
「山溜穿石」は、「さんりゅうせんせき」と読みます。
「山溜」は「山から滴り落ちる水」のことで、「穿石」は「石に穴をあける」ということ。
ということで、「水が一滴また一滴と、長い期間に何度も滴り落ちることで、固い石でも穴をあけることができる」という意味の四字熟語です。
要するに、「小さい努力でも、積み重ねることで最後には成し遂げることができる」ということです。
③「愚公移山」
「愚公移山」は、「ぐこういざん」と読みます。
これは、「努力を重ねることで、人間は山を移動させることができる」という意味の四字熟語。
つまりは、「何事も根気よく努力を続ければ、最後には報われる」ということです。
「愚公移山」は、古代中国の思想家である列子による文献集「列子」に書かれています。
その内容は以下のとおり。
当時、交通の妨げになる山があり、人々は仕方なく迂回して生活していました。
そういった人々の苦労を解消しようと、愚公という一人の老人がその山を移動させることを決意します。
しかし、山を崩して土砂を運ぶ愚公を見て、「山を移動させるなど、出来るわけがない」と笑う人もいました。
愚公はそんな周囲の人を気にすることなく、「山は大きくなることはないのだから、子々孫々と努力を続ければいつかは山を移動できる」と宣言したのです。
そして、来る日も来る日も愚公は、その山を崩しては土砂を運び続けました。
その様子を見ていた天地万物を支配する神である「天帝」は、愚公のひたむきな心意気に感動し山を一気に移動させたという話です。
まさに、愚公の努力が報われたという話ですね。
④「積土成山」
「積土成山」は、「せきどせいざん」と読みます。
これも「山」に関する四字熟語で、「小さな土でもその土がどんどん積み重なることで大きな山になる」という意味。
要するに、「小さい努力でもそれを積み重ねることで、いつかは大きなことを成し遂げることができる」ということです。
類義語は、「塵も積もれば山となる」ですね。
(2)努力は報われる意味の四字熟語!【勉強】
続いて、勉強を頑張るという場面にピッタリな、「努力は報われる」意味の四字熟語です。
①「百川学海」
「百川学海」は、「ひゃくせんがっかい」と読みます。
「百川は海に学びて海に至る」という言葉に由来した四字熟語。
これは、「全ての川は海を目標にして流れており、最終的には海に注ぐ」という意味です。
要するに、「どんな人でも、しっかりとした目標を持って努力を続ければ、最後には必ず目標に到達できる」という意味です。
②「磨斧作針」
「磨斧作針」は、「まふさくしん」と読みます。
直訳すると、「斧を磨いて、針をつくる」ということ。
唐の詩仙といわれた李白が、少年時代に斧を磨いて針をつくっている老婆と出会い、その根気強く努力を続ける姿に感銘を受けて勉学に励む、という故事がもとになった四字熟語です。
要するに、「どんなに困難と思えることであっても、忍耐強く努力すれば必ず成就する」という意味。
(3)努力は報われる意味の四字熟語!【スポーツ】
次は、スポーツを頑張るという場面にピッタリな、「努力は報われる」意味の四字熟語です。
①「駑馬十駕」
「駑馬十駕」は、「どばじゅうが」と読みます。
「駑馬」は「走るのが遅い馬」という意味で、「十駕」は「馬が10日間で移動できる行程」のこと。
「走るのが速い馬は1日で千里移動できるが、走るのが遅い馬でも頑張って10日間も走り続けることで千里は移動できる」という意味です。
つまり、「才能が劣っていたとしても、コツコツと努力を重ねることで追いつくことができる」ということ。
②「跛鼈千里」
「跛鼈千里」は、「はべつせんり」と読みます。
「跛」は「片足が不自由」ということで、「鼈」は「スッポン」、「千里」は「きわめて遠い距離」のこと。
「片足が不自由なスッポンでも、歩き続けることで千里も進むことができる」という意味です。
要するに、「能力が人より劣っていたとしても、努力を続けることで成し遂げることができる」ということ。
2.努力に関する意味の四字熟語!
この項では、「報われる」「実る」「成功する」といったことではなく、ただ単に「努力」という意味を持った四字熟語を紹介します。
(1)努力に関する意味の四字熟語!【共通の場面】
最初は、どんな場面でも使うことができる、「努力」の意味の四字熟語です。
①「勤倹力行」
「勤倹力行」は、「きんけんりっこう」と読みます。
「勤倹」はよく働いて無駄遣いしないことで、「力行」は精一杯の努力をするという意味。
要するに、「質素な暮らしをしながら、一生懸命に努力し仕事に励む」ということです。
②「精励恪勤」
「精励恪勤」は、「せいれいかっきん」と読みます。
「精励」は力の限り努めることで、「恪勤」は職務に対しまじめに一生懸命勤めること。
つまりは、「仕事などに対し、力の限り一生懸命に努め励む」という意味です。
(2)努力に関する意味の四字熟語!【勉強】
続いて、勉強を頑張るという意味の「努力」に関する四字熟語です。
①「蛍雪之功」
「蛍雪之功」は、「けいせつのこう」と読みます。
「蛍雪」は蛍の光と雪の明りのことで、「功」は成果のこと。
意味は、「蛍の光や雪の明りを使い、苦労して勉学に励む」ということ。
卒業ソングでお馴染みの「蛍の光」は、この「蛍雪之功」の故事がもとになっています。
「蛍の光、窓の雪…」ですね。
②「懸頭刺股」
「懸頭刺股」は、「けんとうしこ」と読みます。
「懸頭」は寝落ちしないよう頭をどこかに引っかけるということで、「刺股」は眠気を覚ますために太ももに鋭いものを刺すということ。
ですから、「眠気をこらえながら、苦労して勉学に励む」という意味です。
(3)努力に関する意味の四字熟語!【スポーツ】
最後は、スポーツを頑張る場面にピッタリな「努力」の意味の四字熟語です。
①「勇猛精進」
「勇猛精進」は、「ゆうもうしょうじん」と読みます。
「勇猛」は勇ましく猛々しいことで、「精進」はしっかりと努力すること。
つまり、「強い態度で勇敢に、努力して打ち込む」という意味です。
スポーツに限らずに使うことができますが、「強い態度」「勇敢に」とありますので、どちらかというと勝負ごとにピッタリですね。
②「力戦奮闘」
「力戦奮闘」は、「りきせんふんとう」と読みます。
「力戦」は全力で戦うことで、「奮闘」は気持ちを奮い起こして戦うこと。
要するに、「気持ちを奮い起こして、全力で戦う」という意味。
「力の限り」「戦う」「奮い起こす」「闘う」、ということでスポーツや勝負に適した四字熟語です。
まとめ
以上が、努力に関する四字熟語と、その意味についてでした。
数え切れないほどたくさんある四字熟語の中から、自分が好きなものを厳選し紹介させていただきました。
現在頑張っている人や、これから努力する方に向けて、贈る言葉として使ってみてはいかがでしょうか。
ぜひ、どうぞ。