漢字の「原」。
「原因」「原価」「河原」といった使い方をする他、「中原」「原田」「原西」など人の「姓」としてもおなじみの漢字。
ですが、代々受け継がれる「姓」に使われる関係上、旧字の方も時々目にします…。
下のような漢字ですね。
上の旧字は、「がんだれ」の中の「白」が点のない「日」に置き換わっていますし…。
下の旧字は、「がんだれ」の中が「白」と「小」ではなく、「白」と「水」つまり「泉」になっています。
実はこういった「旧字」なのですが、正確には「旧字」「俗字」「略字」といったどのグループなのかは今一つ曖昧らしい…。
ですから、本記事では「旧字」ということで進めさせていただきます。
さて、こういった「原」の旧字なのですが…。
問題は、パソコンに人名を表示させたくても、簡単には出すことができないということ…。
ということで、「原」の旧字の出し方を徹底的に調べてみました。
本記事では、「原」の旧字をパソコンに表示させる方法について、わかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、ご期待ください!
1.「原」の旧字の出し方!
旧字の「原」の出し方は、主に2つありますよ。
それでは、それぞれの出し方について詳しく解説していきます。
①文字コードによる「原」の旧字の出し方!
「原」の旧字の出し方のうち、最も簡単なのが「文字コード」を使った方法。
実は、パソコン上に表示される文字には、それぞれ「文字コード」というものがあります。
その「文字コード」をエクセルなどに打ち、そのままキーボードの「F5」を押すだけで該当する文字を表示させることができます。
そして、「原」の旧字の文字コードは以下のとおり。
点がない「日」のタイプが「20a64」で、「泉」のタイプが「53a1」。
アルファベットは大文字でもいいので、「20A64」や「53A1」と打っても大丈夫ですよ。
やり方は、エクセルなどに「20A64」と打ち、そのまま「F5」を押すと「日」のタイプの旧字が出てきます。
「20A64」と打った後に、「エンター」を押してはいけません。
変換可能な状態を維持したまま、「F5」を押してください。
あと、変換可能な状態を維持したまま「F5」を押さなくてはいけませんので、「直接入力」で打ち込むとうまくいきません。
「全角英数」で打ちましょう。
ローマ字変換に設定している場合は、「全角ひらがな」「全角カタカナ」「半角カタカナ」でも大丈夫です。
「全角ひらがな」で「20A64」と打つと、「20あ64」と表示されますが、そのまま「F5」を押せば旧字が表示されますよ。
もし、文字化けするようであればフォント変更を試してみてください。
フォントを変更することで、そのフォントによってうまく表示される場合があります。
②IMEパッドによる「原」の旧字の出し方!
もう一つが、「IMEパッド手書き」を使った方法。
ただし、この方法は点がない「日」のタイプの旧字は出すことができません。
「泉」のタイプだけしか出せませんので、ご了承ください。
それでは、具体的な手順を説明します。
まずエクセルなどを開いたら、タスクバーの「あ」「A」のマークを右クリックしましょう。
右クリックで上のようなメニュー出ますので、その中の「IMEパッド」をクリックしてください。
クリックで、下のダイアログボックスが表示されます。
このダイアログボックスの左に、旧字ではない「原」をマウスで書いてください。
正しい書き順で書かないとうまくいきませんよ。
「原」を書き終える頃に、旧字ではない「原」が右側に候補としてあがります。
その「原」を右クリックしてください。
右クリックで上のメニューが出てきますので、上から2つ目の「異体字の挿入」をクリックしてください。
すると、その右に「泉」のタイプの「原」が出てきますので、その字をクリックしましょう。
これで、エクセルなどに「泉」のタイプの旧字が出てきています。
全て終了ですが、ダイアログボックスが残っていますので、右上の「×」をクリックして消してください。
2.「原」の旧字を変換で出せる?
「原」の旧字の出し方として、「文字コード」や「IMEパッド」を使った方法を解説しましたが…。
この2つの方法って、少し面倒ですよね…。
でも、そういった面倒を解消する対策がありますよ!
それは、「単語登録」。
一度出した「原」の旧字を「単語登録」さえしておけば、その後は変換だけで出せるようになります。
頻繁に「原」の旧字を使う方はお試しください。
それでは、その手順を説明します。
まずエクセルなどを開いたら、タスクバーの「あ」「A」のマークを右クリックしましょう。
右クリックで上のようなメニュー出ますので、その中の「単語の登録」をクリックしてください。
クリックで、下のダイアログボックスが表示されます。
このダイアログボックスの中の、「単語」のところに「原」の旧字を貼り付けましょう。
一度に一字しか登録できませんので、「日」のタイプか「泉」のタイプか、どちらか一つにしてください。
続いて、「単語」の下にある「よみ」のところに「読み方」を打ち込みます。
読み方は「はら」や「げん」が無難ですが、「は」や「げ」など何でもかまいません。
最後に、一番下の「登録」を押せば登録完了。
残ったダイアログボックスは、「閉じる」を押して消してください。
一応、登録がうまくいっているのか確認をしてみましょう。
エクセルなどで、「よみ」のところに入れた言葉を打ち込んで変換してみてください。
それで、「原」の旧字が出てくれば成功です。
まとめ
以上が、「原」の旧字の出し方についてでした。
「原」の旧字の「泉」のタイプは、「文字コード」か「IMEパッド手書き」といった2つの出し方があります。
ただし、「原」の旧字「日」のタイプは「文字コード」を使った方法しか出すことができません。
あと、一度表示させた「原」の旧字は、「単語登録」することでその後の作業が効率化されますよ。
ぜひ、お試しください。