住所を記入する機会は数多く…そんな中で書く時にうっとうしいのが「大字」や「字(小字)」といった文字…。
気軽なアンケート調査などは、気にすることなく省略する方が多いと思いますが…。
それが、「履歴書」「婚姻届」「契約書」「願書」といったものになると、より正確に書かなくてはと思ってしまいますよね…。
この住所、「住民票」と完全に一致しないとダメなのだろうか…?
そんなわけで、書類別に「大字」「字(小字)」の使い方を徹底的に調べてみましたよ!
本記事では、「大字」「字(小字)」の省略の可否について、わかりやすく解説していきます。
かなり深掘りしましたので、どうぞご期待ください!
1.「大字」は書く?書かない?履歴書/婚姻届/契約書/願書
それでは、「履歴書」「婚姻届」「契約書」「願書」といった書類別にそれぞれ解説していきますね。
①履歴書の「大字」は書く?書かない?
結論から端的にいうと、「履歴書」の場合は「大字」「字(小字)」を省略しない方がいいでしょう。
別に決まりがあるわけではないのですが、「履歴書」とは採用時の判断基準の一つ。
つまり、省略しちゃうと「この人物は、何かと省略するタイプか…」といった悪い印象を持たれてしまいます。
したがって、「履歴書」の住所は全ての部分で省略するのは避けましょう。
たとえば、省略しがちな「都道府県名」や番地なども「○-○-○」ではなく「○丁目○番地○号」書くべきですね。
もちろん、「アパート名」や「部屋番号」もお忘れなく。
ただし、「省略による悪い印象」は全ての採用担当者に当てはまるわけではありません。
省略されていても、問題なく採用されることもあるでしょう。
ですが、たった数秒を面倒くさがった結果「不採用」となってしまったらもったいないですよね。
省略しない方が未来は明るいと思います。
②婚姻届の「大字」は書く?書かない?
「婚姻届」の住所は、省略せずに「大字」「字(小字)」を書いてください。
「婚姻届」は「住民票」の内容と一致させなくてはいけません。
したがって、住民票に「大字」「字(小字)」があるのであれば、「婚姻届」にもしっかりと同じ内容で書いてください。
「婚姻届」は、「住民票」との内容が不一致の場合、役所で受理してもらえないこともあるようです。
③契約書の「大字」は書く?書かない?
「契約書」の場合は、「大字」「字(小字)」は省略しないのがベストではありますが…。
仮に省略したからといって、後々問題となるケースはないようです。
ですから、「書き忘れた!」という方がいましたら安心してください。
契約書の締結は何かの「購入」やその「ローン」を組む時点で発生しますが、その企業によっては「住民票と同一の住所で記入すること」といった内規があったりします。
ですが、省略されることが多くなった昨今の社会通念上、「大字」「字(小字)」を省略したからといって「契約が無効になる!」といった大事にはならないようですよ。
④願書の「大字」は書く?書かない?
「願書」の「大字」「字(小字)」は、省略しても大丈夫です。
「願書」は「履歴書」と違い、その書類で人物像を判断するものではありません。
あくまでも、「入学試験を受験させてください!」という申請書です。
ですから、それほど神経質にならなくても大丈夫。
ちなみに、ここでは「願書」=「入学願書」として説明しましたが…。
本来「願書」とは、「神仏への祈願の趣旨を書いた文書」という意味と「許可を得るために差し出す書類」という2つの意味がありますので、覚えておいてください。
まとめ
以上が、「大字」「字(小字)」の省略の可否についてでした。
省略の可否をまとめると、以下のとおり。
履歴書:省略しない
婚姻届:省略しない
契約書:省略可
願書:省略可
お気を付けください。
その他の書類の場合、住所記入時に相手の担当者が存在する場合は遠慮せずに確認しましょう。
「大字を省略しても大丈夫でしょうか?」と聞けば不安は一発解消です。